【LEMAIRE】の素顔

ブログをご覧の皆様、こんにちは。
本日は石井(優)がお届けいたします。

12月に入り、ようやく「冬」を感じられる気候になってきましたね。
ホリデイシーズンも近づき、お気に入りの服を纏い、街に出るのが楽しみな時期になりました。

そんなシーズンの佳境に迫ったなかで、24FWより新たに取扱いをさせていただくことになりました、【LEMAIRE】をご紹介するのをうっかり忘れていましたのでこのタイミングですがご紹介したいと思います。

【LEMAIRE】
1990年、クリストフ・ルメール が自らの名を冠したブランド、「クリストフ・ルメール」を設立。
設立当初はレディースブランドとしてのスタートし、1994年にメンズコレクションを発表。
【LACOSTE】や【Hermès】アーティスティックディレクターという輝かしい経歴を経て2011年、パートナーのサラ=リン・トランを加え現在の「ルメール」へリブランディングを果たす。
「日常のための服をデザインする」という信念のもと、考え抜かれたシルエット、最高級の素材を用い、着用する人の個性を生かすことを追求したコレクションが魅力。

まさかの紹介忘れが【LEMAIRE】という超大物でした。
すでに完売品番をいくつか出してしまっている中での紹介で大変恐縮ですが、お付き合いくださいませ。

今回は【LEMAIRE】の中でも2つのおすすめアイテムにフォーカスしてご紹介いたします。

1.TWISTED BELTED PANTS

【LEMAIRE】と聞くと、昨今のノームコア全盛の文脈からクリーンでモードなルックスが思い浮かびますが、それはあくまでも表層の部分の絵面。
その実、【LEMAIRE】の根幹を成す部分は紛れもない「ワーク」や「ミリタリー」といった極めて男性的な要素です。
それを踏まえると「TWSITED BELTED PANTS」がいかに【LEMAIRE】の中で重要なポジションの商品か、というのがご理解いただけるかと思います。

作業着として生まれ、その時々の時世を反映しファッションアイテムとして世に広まった「ジーンズ」というアイテム。イコール「ワーク」なアイテムですね。
それをそっくり当時の姿のまま、最高級の素材で再現するのがルメールなのか、はたまた現代的な姿にアップデートした上で、当時の素材をそのまま使用するのか、

...両者とも答えは「NO」ですね。

「ジーンズ」という「ワーク」なアイテムを、「最上級の素材を用い」「考え抜かれたシルエットで」表現する。
これこそが「ルメール」の真骨頂です。

共地のベルトがポイントの腰回りはすっきりとおさめながら、内側から正面へと大きく切り込んでくるサイドシームは立体的なシルエットを演出します。モダンなシルエットメイクとは裏腹に、履き込んだ際の色落ちは荒々しいデニムそのもの。クリーンで静謐な佇まいの奥底にはしっかりとメンズファッションの根幹が息づいているのを感じる逸品です。

2.SHORT MAXI DB COAT

【LEMAIRE】流のソフトテーラリングの体現、とでも言うべき仕上がりです。

随所に見られる本格的なテーラードジャケットの仕様とは裏腹に、糸染めでムラ感を強めたヴァージンウールを使用したツイル生地で、まるでアンコン(裏地等のない、簡素な作りのジャケット)のような軽やかさと柔らかさ。リラックスフィットにもっとも相性の良い生地といっても過言ではないでしょう。

大きく落としたショルダー や、異常に長く取られたノッチドラペル、Vゾーンの深さなど、どれも本格テーラリングとは縁遠い、デザインジャケットのようなディティールですが、驚くほどきれいに、それらの要素をまとめ上げています。

お堅く作りすぎると、イタリア、はたまたイギリス的な本格テーラード(それはそれでいいものですが...)になり、崩しすぎるとそもそもファッション、アイテムとして機能しなくなる。
テーラード的ルーツはありながら、単なる焼き直しではなく、しっかりと現代的なムードをまとい再構築する…
そんな【LEMAIRE】らしさが溢れる1着に仕上がっているとかと思います。

パリジャン/パリジェンヌのみならず、世界中の多くのファンを魅了してやまない【LEMAIRE】

自分が思う魅力を、拙い言葉ではございますが、お伝えさせていただきました。
残りは店頭にて実物に袖を通して体感していただけると幸いです。
皆様のご来店を心よりお待ちいたしております。

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