スタッフのウィッシュリスト入りした商品を不定期にご紹介する『これ、買います』。
ブログ管理を任されているのをいいことに、好き放題書きすぎてそろそろ怒られるのではないかという予感に震えているスタッフIが今回もお送りします。じゃあふざけた文章を書くのをやめればいいじゃないかと思われるでしょうが、止まると死ぬマグロの如くふざけるのをやめると死んでしまうタイプの人間なので、今後も生死をかけて執筆して参ります。
さて、重ね着も楽しめるような気候になって参りましたが、「レイヤードの秋」を謳歌するファッションフリークの皆様に今回もチェックしていただきたいものがございますので、どうぞお付き合いください。ご紹介するのはKASSL Editionsからこちらのコート。私がどうしてもref.でやりたいとネゴシエーションというよりゴネにゴネを重ね、今季より取り扱いが決まったブランドのアイテムです。
KASSL Editionsを簡単にご紹介すると、ユニセックスのアウターブランドとして、2017年にスタート。オランダやベルギーで活躍するデザイナーがチームで製作しており、その中にはMartin Margielaで活躍していたデザイナーもいるようです。日本での取扱店は少ないですが、最近はZARAとのコラボなどもあり徐々に知名度が上がりつつあります。「KASSL」というのは元々生産を行っていたドイツの都市Kasselからきているそう。デザインのベースになっているのはヴィンテージのフィッシャーマンコート。そして生地にはオイルクロスやラバーといったテクニカルな素材を採用し、耐久性、耐水性のあるアイテムを製作しています。
トレンドを追って過剰に生産される現在のファッション業界のあり方に疑問を持ち、一生愛用できるデザインと強度を両立させたコートを作っているとのこと。ちなみにコートの生産過程で余った生地はバッグや小物類に用いられています。ref.でセレクトしているPillow Bagというモデルもコートと同じオイルドクロスコットンを使用。たっぷりパッドが詰まっていて本当に枕のようなボリューム感ですが、とにかく軽くて丈夫で使いやすい。無駄なく長く使うという考え方はサスティナブル的で、まさに今の時代に求められていることを満たしてくれるという点でも魅力的なブランドです。
このブランドの定番はフードやベルトのないラバーコーティングされた生地のものですが、実はわたくし既にそちらはゲット済み。今はワックス加工されたコットン生地でフードのついたこちらが気になって仕方がないんです。着脱可能なフードやベルトの閉め方で雰囲気を変えられて、首回りを立てれば風が入るのを防げてマフラーいらず。耐水生地なので当然雨の日もいける。厚手すぎないからロングシーズン着まわせるし、トレンドにも左右されない。シルエットの美しさは言わずもがな。こりゃ買うしかないですわ。こんな調子で財布の紐を緩めながら自分の首を締めているところです。