今回ご紹介するのは、ANATOMICAのシングルラグランコートです。
店頭で私におすすめされた方も何名かいらっしゃることかと思います。
そして、今この時期にコート?と思う方もいらっしゃることでしょう。
理由も後述しますが私はあえて、このコートをご紹介いたします。
こちらはANATOMICA定番のコートで、1960年代頃までのヴィンテージのバーバリーがベースとなっており、裏地のチェック柄からもその雰囲気が感じ取れます。
スタンダードなステンカラー、フロントは比翼仕立てのシングルブレスト仕様。
衿裏に付属されたボタンで、スタンドカラーでの着用も可能になっておりコートだけでも手数を増やせます。
両サイドには身頃裏の大きなポケットにアクセスが可能なハンドウォーマーポケットを配置。
ヴィンテージのステンカラーにもよくみられる、内側に着たジャケットやパンツのポケットに手が届くように貫通式となっています。
ゆるやかに広がるAラインシルエット。
歩いた際のコートの動きも考えられており、そこもまたこのコートのデザインです。
通常2枚の生地を使うところ、1枚の生地を筒状に使ったラグランスリーブで、肩の張りがなくジャスト目でもサイズを上げてオーバー気味に着ても体型に合わせ馴染ませてくれます。
そして、私があえて今コートをおすすめする理由なのですが、最近気温や天気の変動が激しく、急に雨に打たれることも少なくないと思います。
そんな時に用意周到に傘を準備している人がどれだけいるでしょうか…(私は天気予報を気にしないし傘が嫌いなので、そんな人の存在が信じられないです…)
ところがどっこい、 このコートを着れば傘要らずなんです。
このコートの生地は細番手のコットン糸を用いて綾織でしっかりと打ち込み、高密度で高い撥水性と耐久性を兼ね備えたANATOMICAオリジナルのコットンギャバジンを使用しています。
もともと海外では傘はあまりささず、傘のかわりに着ていたのがステンカラーコートなのです。
これで急な雨に怯えて過ごす毎日とはさよならバイバイです。
さらに、アームホールや身幅はゆったりと出来ているため、中にたくさん着込むことができ、春はもちろん秋冬でも活躍できるアイテムです。
1着いいコートが欲しい、コートはたくさん持っているけど着る場面が少ない、という方。
数々の機能性を併せ持ち、このコート1着あれば様々な場面で着ることができ、様々な見せ方ができる。
手持ちを減らして手数を増やす、そんな1着いかがでしょうか。
ANATOMICA
“SINGLE RAGLAN Ⅰ”